バストのかゆみは意外に多い

体がむずむずしてしまう「かゆい」という感覚。かゆくて体をかくと気持ち良いときもありますが、大抵のかゆみは不快なものです。背中のかゆみには昔から孫の手で背中をかくように、かゆみが起きたときにはかゆいところをかいて鎮めていますよね。
人がかゆみを感じるメカニズムは完全には解明されていませんが、皮膚の細胞から分泌されるヒスタミンが「かゆい」感覚を引き起こすことはよく知られています。ヒスタミンはかゆみを知覚する神経に作用しますので、神経が刺激され「かゆい」という感覚を私たちの脳に伝えているのです。
「かゆみ」が起きやすいのは夏場に蚊に刺されてしまったときや皮膚の乾燥、肌にあわない化粧品をつけたときなど皮膚への直接の刺激が原因となっていますね。皮膚の病気でかゆくなることももちろんあります。また、外部だけでなく内部の病気にも注意。内臓の病気が体「かゆみ」を引き起こしている場合もありますので皮膚に異常がないときのかゆみには注意しなければなりません。
体の「かゆみ」は私たちの体の内部、外部ともにどこかに異常があるときに体が出しているサインと捉えられますので、「かゆいからかいて治す」と安易に判断するのは危険です。「かゆみ」の原因をしっかり見極めて対策をするようにしましょう。

 

下着や衣服と常に触れるバストはかゆみがおきやすい

特に夏場の汗をかきやすい時期になると、肌にかゆみを感じることは多くなりますね。特に胸の谷間は汗をかきやすいので汗疹ができやすく赤いポツポツができてしまい、かゆみを伴います。
またバストはデリケートな部分ですので、衣服やブラジャーなど布やその下着の締め付けでかゆみを引き起こしてしまうこともありますので要注意です。
特にブラジャーはバストを支えるということで肌にピッタリと付くものを選ばれている方がほとんどですが、ブラジャーの金具やゴムの締め付けは皮膚に対して常に刺激を与え続けていると言えます。さらにブラジャーを脱いだ後に、ブラジャーの肩紐があたる部分や脇の下のあたりに下着跡が肌に残るような小さめのサイズのものをつけるのはNGです。締め付けが強いものを付け続けていると、皮膚がさらに刺激されかゆみや蕁麻疹(じんましん)の大きな原因になってしまいます。

 

かゆいからと掻いているとますます悪化する

そしてかゆみを感じているときに肌をかきむしりたくなりますが、肌をかいてかゆみを鎮めようとすると「さらにかゆくなってしまった!」という経験をされた方は多いでしょう。
「肌をかく」という行為は肌に刺激を与えているのと同じことです。肌に刺激をあたえるとかゆみの元となるヒスタミンの分泌を誘発する物質がでてしまいますので要注意!刺激を与えることでかゆみはさらに増し、かいてもかいても治まらない!という事態を引き起こしてしまいます。

 

かゆみや炎症を抑える成分「ステロイド(副腎皮質ホルモン)」とは

体にかゆみを感じたときに肌を直接かいてしまうと、さらにかゆみが増してしまったり皮膚がぼろぼろになってしまう恐れがありますので、かゆみにはかゆみ対策用の塗り薬を使うのが一般的な対処方法です。蚊などの虫刺されであれば「ムヒ」や「ウナクール」といったテレビCMでもお馴染みのかゆみ止めが出ていますよね。
かゆみ止めは商品によって様々な成分が含まれていますが、その中でもよく聞くのが「ステロイド(副腎皮質ホルモン)」です。
実は一般的にステロイドと呼ばれている物質は副腎皮質ホルモンといい、副腎という私たちの体の中にある腎臓の上のほうにある臓器で作られるホルモン。かゆみや炎症止めの塗り薬として使われるだけでなく、内服薬や注射、点滴など医療でも多く使われていますね。
ステロイドには抗アレルギー作用、抗炎症作用、免疫抑制作用の大きく3つの作用があります。アレルギーについてはステロイドが体の中でアレルギーを引き起こす伝達物質の働きを阻害する働きをするといわれていますね。また抗炎症作用の仕組みはステロイドの成分が細胞に作用しグルココルチコイドレセプターという物質と結合、さらに遺伝子に働きかけ炎症を起こす物質の生成を抑える効果があります。
さらに免疫抑制作用とは、私たちの体の中に備わっている外部からの刺激(ウィルスや花粉などのアレルゲン)から体を守るシステムである免疫を過剰に働かせないという作用です。免疫が働きすぎると体がアレルゲンに対して過剰に反応してしまい、炎症やかゆみが強くなってしまいますので、ステロイドである程度は免疫のシステムの働きを抑えることが必要になります。
かゆみや炎症に対して即効性のあるステロイド外用薬は常備薬として持っておくとよいでしょう。ただしステロイドの塗り薬は効果が強いため用法や用量を守って使うことが必要です。

 

かゆみを抑える飲み薬に含まれる成分は

かゆみに対して一般的なのは塗り薬ですが、広範囲にかゆみがわたっている場合やバストデリケートな部分に薬を塗ることが心配な方には飲むタイプのかゆみ止めがおススメ。
かゆみ止めの飲み薬と聞くと、直接肌に塗る塗り薬と比較しての効果が心配ですが飲み薬のほうが体の内部から作用するため長時間、そして早く効果があると言われています。
飲み薬の成分としてよく知られているの抗ヒスタミン薬と呼ばれている成分です。かゆみの原因となるヒスタミンの働きを阻害し、体がアレルギー反応を起こすことを防いでくれます。最近では第二世代抗ヒスタミン薬も出ており、以前のヒスタミン薬よりも薬の副作用としてでていた眠気や集中力の低下が軽減されていますのでより取り入れやすくなりましたね。
特にバストなどのデリケートな部分も含めて我慢できないかゆみは肌をかかないようにすることが大事です。薬などをうまく使って治していくようにしましょう。